2023年11月30日と12月1日、南ジャカルタのメガクニンガンにあるムナラ・チャラカで、「AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)の取り組みとNEDO海外実証支援プロジェクトのご紹介」と題した熱心なセミナーが開催されました。持続可能なエネルギーへのグローバルな変革に向けたAZECの取り組みとNEDO海外実証支援事業の現状を掘り下げる絶好の場となりました。
本セミナー「AZECの取り組みとNEDO海外実証支援事業のご紹介」の主な目的は、世界のエネルギー転換とインドネシアのカーボンニュートラルへの貢献に関する情報を提供することです。AZEC の取り組み、NEDOの海外実証制度の説明、バイオマスや水力発電などインドネシアのカーボンニュートラルに貢献する重要セクターの技術情報などを提供しています。
会期中には、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールのエネルギー調査データを含む、NEDO(国際エネルギー実証事業、JCM実証事業)の外部展開システムも併せて紹介されました。このように、この会合は、再生可能エネルギーの可能性を探求し、インドネシアとその周辺地域における二酸化炭素排出削減に積極的な貢献をすることに関心のある人々にとって、包括的かつ広範な情報源としての役割を果たしたのです。
さらに、セミナーでは、バイオ燃料のためのカロフィラムとポンガミアの開発、エネルギーと原料のための農業廃棄物バイオマスの探査に関する現在の研究成果を取り上げました。さらに、参加者には、インドネシアにおけるカーボンニュートラルに貢献する重要な分野、特に水素とバイオエタノールの分野の概要が説明されました。
NEDOは、AZECの取り組みやNEDO海外実証支援事業を紹介し、日本企業の脱炭素化を心強く支援しています。エネルギーを取り巻く国際環境が変化する中、アジア諸国がエネルギーの安定供給、持続可能な経済成長、気候変動対策に同時に対応していくためには、各国の状況に応じたエネルギー転換を進めていく必要があるのです。