大和ハウスは、日本最大の住宅メーカーであり、組立式住宅に特化しています。大和ハウスの子会社には大和リースがあり、顧客の多様なニーズに合わせた商品とサービスを提供しています。日本での低価格住宅建設や被災者向け仮設住宅建設の成功事例から、インドネシアへの事業拡大に意欲的です。同社の目標は、インドネシアの住宅開発業者向けの技術サプライヤーとしての役割を果たすことです。
大和リースは、インドネシアの低価格帯の消費者や災害被災者が直面する独自の課題を認識し、包括的な調査を開始しました。同社は知見と協力を求めて、日本とインドネシア間のビジネスと協力の促進を目的とするインドネシア総合研究所(IRIJ)と提携しました。インドネシア総合研究所は、大和リースが拡大戦略に活用できる貴重なデータを収集することに成功したのです。
この土台のもと、大和リースはバンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung、ITB)と共同パートナー関係を結びました。そして、異なる素材を用いた試作住宅の建設に乗り出しました。この共同開発は現在も継続しており、その結果、災害時に手頃な価格で快適に居住できる仮設住宅の革新的なソリューションを提示する2棟の試作住宅が完成しました。
先日、大和リースがバンドン工科大学を訪問し、両社の提携に大きな節目を迎えました。今回の訪問の目的は、バンドン工科大学との協力関係を2024年12月まで延長する基本合意書(MoU)に調印し、両社の取り組みを正式に表明することでした。この延長は、大和リースとバンドン工科大学の双方が、インドネシアにおける差し迫った住宅需要に対応するための共同事業を継続するという、永続的なコミットメントを示すものなのです。
大和リースが技術的な専門知識と現地での見識を融合させ続けているように、この共同事業は、日本の技術革新とインドネシアのニーズとの調和のとれた相乗効果を例証するものです。その結果、単に住宅を建設するだけでなく、将来の課題に耐える持続可能で強靭な社会を創造することが期待されています。戦略的パートナーシップとビジョンの共有を通じて、大和リースはインドネシアにおける手頃な価格で災害に強い住宅の未来の形成に積極的に貢献していきます。