武蔵野大学は、東京都西東京市にある日本の名門大学です。1949 年に設立された同大学は、社会科学、人文科学、科学、芸術、技術など様々な分野で幅広い学術プログラムを提供しています。なかでもアントレプレナーシップ( 起業家養成コース)は、将来起業家として成功することを目指す学生を対象に開講されています。本コースを通じて、武蔵野大学では、日本とインドネシアのビジネスと協力関係の発展を目的とするインドネシア総合研究所(IRIJ)と共同で、インドネシアへの研修視察を実施しています。
IRIJはチケアス自然学校と強固なビジネス関係を築くことに成功しました。チケアス自然学校は、インドネシアのボゴール州チキアスにある代替教育機関です。同校は、従来の学校とは異なる独自の学習アプローチで知られています。チケアス自然学校では、より自由で、包括的な学習、体験的な教育を重視した教育システムを導入しています。また、学習は自然を基盤とし、多くの場合屋外で行われるため、生徒たちは環境と直接触れ合うことができるのが特徴です。もうひとつの特徴的な考え方は、チケアス自然学校では伝統的なクラス編成を組まないことです。従来の学校に見られるような典型的なクラス分けは行わず、生徒たちはそれぞれの興味に基づいた混成グループで学習し、よりプロジェクトに重点を置いた探求的な教育アプローチを行っているのです。
チケアス自然学校の独自性は、武蔵野大学の学生にとって刺激を与えました。IRIJの案内で、武蔵野大学の学生たちはチケアス自然学校を含むインドネシア研修に出発しました。学校見学では、武蔵野大学の学生を温かく迎えてくれた中学生がガイド役となり、チケアス自然学校を紹介してくれました。オーガニック・ガーデンから野外教室まで、学校が提供するあらゆる施設を見学する機会となった。さらに、昼食後には、武蔵野大学の学生たちが、自分たちでビジネスを立ち上げ、発展させるためのプレゼンテーションやワークショップを実施しました。これによって、特に日本とインドネシアのビジネス関係において、ビジネスを運営するために必要な最初のステップについて実践的な見識を得られるような貴重な視察となりました。
今回の視察は、武蔵野大学の学生にとって、インドネシアにおけるビジネスの可能性や知識を深めるだけでなく、楽しく思い出深い体験となりました。また、学生たちは、ビジネスの発展、特に教育分野における協力的なビジネスチャンスについて、新たな視点を得ることができました。このことは、学生にとってはさらに有益で適切な教育を提供するための、教育機関と企業間の協力の好ましい事例となりました。