GAIKINDOは、インドネシアの自動車産業が長年にわたって達成してきた業績を引き継ぎ、インドネシアおよび東南アジア最大の国際規模のモーターショー、GAIKINDOインドネシア国際モーターショー(GAIKINDO Indonesia International Auto Show:GIIAS)の開催を決定しました。2023年8月10日から20日まで、タンゲラン県ICE-BSDシティで開催されたGIIASは、自動車産業の進歩の証であり、自動車産業における最新の進歩やイノベーションを再び紹介するものです。
このイベントに参加したトヨタは、新型SUVのトヨタ・ヤリス・クロスを発表しました。この新型車は2023年5月に発表され、同年6月に生産が開始されたばかりのものです。トヨタは、特にインドネシア市場での販売率を高めるために、徹底した市場調査を行うことの意義について認識しています。そこで、トヨタの広報部次長である佐々木氏は、日本で有名な調査会社であるマクロミルのサービスを利用しました。トヨタ・ヤリス・クロスの市場パフォーマンスを向上させるため、インドネシアで著名な市場調査会社であるインドネシア総合研究所(IRIJ)と協力し、調査を通じた新たな知見を得ることを目指しました。本調査では、IRIJはデータの集計や基準に満たないデータの排除を行い、トヨタは必要なハードウェアとソフトウェアのリソースを提供しました。
調査活動は2023年8月19日から20日までの2日間、午前10時から午後7時まで行われました。IRIJの調査チームとマクロミルの共同チームは、トヨタプロジェクト部担当の内藤氏を中心に、このプロセスを統括しました。続いて、IRIJは調査対象者の抽出を業者に依頼し、8月7日から調査を開始しました。調査対象者144名のうち、96名が調査に協力し、残りの1名は予備として調査を実施しました。対象者の選考基準は、収入、家族構成、車の趣味嗜好などであり、トヨタ・ヤリス・クロス、ホンダHRV、ヒュンダイ・クレタの3車種に関心のある人を中心としました。
データ収集はタブレット端末で行い、回答者の調査プロセスを効率化しました。そして、一連の質問に答えた後に回答者は車の展示を見学し、内装と外装の好みと気に入らない点について評価しました。これらの記録は会場にて保存され、総合的なデータセットとなりました。この一連の調査プロセスで得られた結果は、トヨタ・ヤリス・クロスの魅力を向上させ、今後のプロジェクトに貢献するための実用的な示唆をトヨタに提供することを目的としています。
IRIJのチームは、データ収集の際に若干の技術的なミスがあったものの、これらの課題を適切に処理し、調査全体を成功に導きました。トヨタ自動車、マクロミル、IRIJの三者の協力体制は、この大規模な調査のスムーズな実施に見事に反映されており、最終的にトヨタ自動車の戦略的な知見を強化しながら今後の取り組みにつながるものとなりました。蓄積されたデータは、トヨタが今後展開するプロジェクトや事業拡大のための貴重な基盤となることに違いありません。