2023年6月29日、大手多国籍電機メーカーであるパナソニックは、コンサルティング・調査会社のインドネシア総合研究所(IRIJ)と共同で、インドネシア全土の総合的な調査・視察活動を開始しました。Hiramatsu取締役、Katayama部長、Kazuno営業部長が代表を務め、インドネシアの高層ビルにおけるファシリティ・マネジメントの実態を明らかにしようという狙いです。IRIJは、パナソニックの調査の橋渡し役となって南タンゲランにある有名なAuraya Suitesや西ジャカルタにあるTaman Anggrek Residence Apartmentなどの主要な施設を訪問しました。さらに、今回の視察はカリマンタン島にも及びました。一行は、インドネシアの国家首都(IKN)開発の進捗状況を調査し、地域社会とIKNの開発に積極的に貢献することを目指しています。
パナソニックとIRIJのチームは、Auraya Suitesプロジェクト管理責任者のBasu氏の案内でAuraya Suitesのラグジュアリーな空間に出迎えられました。南タンゲランに位置するこの高級マンションではさまざまなタイプの部屋が披露され、施設の現状に関する全体的な説明が行われました。この視察ではファシリティ・マネジメントの複雑な側面に光が当てられ、高層ビルにおける効率的な運営の重要性が明確になりました。
続けて一行は、西ジャカルタにあるTaman Anggrek Residence Apartmentを訪ねました。ここでは、権威あるファシリティ・マネジメントの専門家のヨンセン氏から同施設の管理体制について貴重な見識を示していただきました。ヨンセン氏はまた、施設内のさまざまな設備を監督・管理する中枢であるコントロール室も案内しました。それはファシリティ・マネジメントに対する包括的なアプローチを示すものであり、テクノロジーと専門知識の融合を実証するものでした。
翌6月30日、彼らはカリマンタンへの旅へと出発し、インドネシアの国家首都(IKN)の開発進捗状況を視察しました。一行は予算配分、開発のマイルストーン、IKNプロジェクトの包括的な目的をまとめた理解を促すポスターなど展示物によって出迎えられました。一方、首都の一部のエリアは、当局による継続的な監視のため制限されたままでしたが、来訪者は開発と首都の象徴的な原点を眺める特権を得ました。ただし、橋や王宮といった特定のスポットへの立ち入りは制限されているため、特別な許可が必要でした。また、IKNへの来訪者を正確に記録するため、個人情報記入用紙に記入する必要もありました。
パナソニックとIRIJが実施する共同調査は、地域社会とインドネシアの国家首都の建設に有益な成果をもたらすことが期待されています。ファシリティ・マネジメントの実践に関する見識を取り入れてIKNの発展に貢献することを通じて、この共同事業は国家のインフラと国民へ永続的で好ましい効果を及ぼすことを目指しています。